鷹匠さんの安全祈願祭をご奉仕しました。

  • 禰宜
  • 30 11月 2016
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平成28年秋の鷹匠安全祈願にて

恒例行事としてご参拝下さる

平成28年秋の鷹匠安全祈願にて
平成28年秋の鷹匠安全祈願にて

鷹匠さんの安全祈願祭が、この冬にも行われました。

前回は、今年に入ってからのご参拝ではあったものの、季節は冬、寒くなってからが彼らの本領が発揮される季節とのことです。

大鷹・ハリスホーク・長元坊(ちょうげんぼう)・アフリカワシミミズクの4羽が、鷹匠方と共に拝殿にて参拝し事故の無く、また体にもけがの無いようお参りいただきました。

現在学者様方によって明かされている学術の中では、加賀国に伝わっている放鷹術は、諏訪信仰の元受け継がれている諏訪流とは違うようで、現時点においては「祢津流」と言われるものなのでは無いか、と、私禰宜は考えております。

確たる証拠を現認しているわけではありませんが、加賀藩の鷹匠に依田氏といわれる家系が大きく関わっているようで、これを長野短期大学の二本松先生が論文として公開されていらっしゃいました。

これは、二本松先生が現在富山県小矢部市に居を構える依田さん宅にて伝来の蔵書を拝見され、これを読み解き祢津流の流派を確足るものとして明らかにされているところから考えております。

この祢津流は口伝などを残さず、秘術書の形で後世に伝えられ、もちろんこの秘術書は口外漏洩共に堅く禁じられたため、世間一般には加賀藩の鷹術は諏訪流と混同されて認識が広がったのではないか、との事です。

当時を慮ると、然もありなんとも捕らえられる次第です。

5代将軍・綱吉による生類憐れみの令で一度は途絶えた鷹狩りも、8代将軍・吉宗の時代に復活したとされています。

加賀藩では鷹狩りは頻繁に行われていたようで、県内各地でその催しが行われた旨の記述が残っております。

藩内では100回を超えて鷹狩りが行われていたそうで、季節を限定して行われる行事としては非常に回数は多く感じます。

そして現代においても、金沢城内の二の丸広場で、大勢の鷹匠による放鷹術が披露されているようです。

当神社にみえられる鷹匠の皆様も、現代において大別すると、素人目にはそう変わりはないのでしょうが、各流派同士お互いを認め合い、高め合う間柄のようです。

実際に鷹匠になるには大変厳しい試験や試練を突破する必要があるようで、インターネットで少し調べただけでもとても気軽に習えるものではない事が分かります。

また、練習する場所も現代社会では確保する事が難しく、一般人としては実際に大鷹にお目にかかるだけでも大変貴重な体験です。

今回参拝いただいた鷹の皆様

今回は、オオタカさん、ハリスホークさん、チョウゲンボウさん、アフリカワシミミズクさん方がいらっさいました。

オオタカさんは今年初めに会っておりますので多少の慣れはありました。

だからでしょうか、みなさんとてもかわいく見え、資料写真の撮影を忘れて見とれておりました。

でも、放鷹術をご披露いただいた境内の写真がありましたので、そちらでご勘弁下さい。

鷹の気持ちを整えるべく境内にて時間をとりました。
鷹の気持ちを整えるべく境内にて時間をとりました。

今回は放鷹術の披露は初となるお参りでしたので、ごく少数の方にのみ通知しておりましたが、それでも関係の方々は足を運んで下さったようです。

また、当日お参りに見えられた方の中にも、「こんなに近くで鷹を見るのは初めてだ。」とおっしゃる方もおり、自然の中で大きな役割を担う存在感を感じてらっしゃったようです。

今回春日神社にお参りいただいている鷹匠の皆様は、人間を取り巻く自然界の動物たちへの関心がとても厚く、人と自然の暮らしの一様を広く知らしめたいという願いがあるとの事です。

来年以降はこの機会をもう少し一般的なものとして周知できるよう、鷹さん方の準備も進めていきたいとの事でした。

さて、今回禰宜も鷹さんとふれあう機会をいただきました。

触れ合うというか、飛んできてくれたのですが。

振替(ふりかえ)とよばれる放鷹術の技だそうで、鷹と鷹匠の気持ちの修練が必要な難しい技との事。

これを、白衣袴を着た私に対して施していただき、大変興奮を覚えました。

ハリスホークさんが飛んできてくれたのですが、感動の一言に尽きます。

鷹匠さんには見た目は大きくても空を飛ぶ生き物ですからとても軽いと伝えられ、実際に体感してみてもこれでこそ大空を駆ける事が出来るのだな、と納得しました

出来ればまた、一緒に写真を撮らせていただきたいと考えております。

楽しみが増えました。

拝殿内にて緊張の面持ちをするオオタカ
拝殿内にて緊張の面持ちをするオオタカ
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