平成29年5月 第1回 社頭講話会

他所様では当然なのでしょうか

神社で神職がお話しすることは。

なんて疑問は、禰宜自身は持っておりません。

神職の重要な仕事の一つに、神道教化とよばれるものがあります。

様々な形で多くの神職がこれに取り組んでおります。

人とのふれ合いであったり、書物であったり、動画配信であったり、と。

どれもこれもとても参考になると知り置きながら、自ら行動するのは後回しになりがちです。

当方も機会があれば是非にと思っておりましたが、これまで行ってきたのは15分ほどのお話し会が最大でした。

そこへ来て今回の引き合いをいただきまして。

他所様では毎月やっていてもおかしくないような、社頭講話会開催が決まったのです。

お話の内容

春日神社には、春日神社史というとてもとても分厚い本があります。

現宮司の代で編纂されたこの書物は、読み応えが十分すぎ、今回の1時間の社頭講話会には向きません。

果てどうしようかと思い悩むのですが、ここはやはり短いながらも40年神社の息子でいたお話しなぞ・・・・いや、これは誰も聞きたくはないですね。

ということで、春日神社史から漏れているお話をしてみました。

増泉の春日神社は、土地柄から、いわゆる歓楽街の歴史を外して考えることは出来ません。

現在でもにし茶屋街を氏子区域に組み入れさせていただいていることから、この歴史は胸を張って伝えるべき歴史であり、また加賀藩の文化を語る上でも外せない重要な部分です。

しかし、こういった側面ではない、加賀地方の景観地として広く世の人々に愛されてきた歴史もあるのです。

ワタクシ、禰宜としましては、これからの神社に変わらず必要になることの一つは、自然と共に歩んだ地域の歴史だと考えております。

歴史文書からあぶり出される政治的真実もそれはとても大切ではありますが、人々の心を考えずに歴史を語るのもまた歪なものです。

春日神社を守り伝える人々が、どういった優しい気持ちと毅然とした態度を持っていたか。

そんなお話をさせていただきました。

平成29年5月 第1回 社頭講話会
平成29年5月 第1回 社頭講話会

 

かなざわ・まち博2017

今年も、例年通り「かなざわ・まち博」へ応募する見込みです。

毎年神社らしい体験が出来れば面白いと言うことで、今年は神社の職員が通常行う神具の調整を体験していただこうと考えております。

星座で過ごす1時間でも良いなと考えたり、集まった皆さんに神主のお祭りをする時の作法をお教えするのも面白いなとも考えたりしますが、如何せんご依頼がないので机上の空論のママ過ごしております。

また、今回のような社頭講話会は神社主催ではまだまだ開催できませんが、近隣団体様からのご要望などにはお応えできますので、事前にご相談下さい。

ただし、宮司が出向くことはまずありませんので、お伺いしてお話しするのは若い神主(40歳)だと言うことはご承知置き下さいませ。

あと、日本語以外が全く出来ませんので、外国の方からのご要望は綿密な事前準備が必要になります!(ごめんなさい!)

 

春日神社は今年も、「かなざわ・まち博2017」を応援しております。