お参りの作法
二拝 二拍手 一拝
二拝 (二度深いお辞儀をする)
二拍手 (二度大きく手を叩く)
一拝 (一度深くお辞儀をする)
各神社によっては、古来より伝わる伝統のお参りの仕方がある場合がありますが、それであっても、この作法でのお参りを否定されることはありません。
また、お参りにかける時間にも、特に決まりはありません。
ご自身とほかの参拝の方のご都合が許すままにお参りされることをお勧めいたします。
ただし、神社への来社は日が昇っている内に行うことがひとつの作法でもあります。
神様もご就寝されるとお考えいただけると宜しいかと存じます。
玉串奉奠の作法
神社の「建物の外」でのお参り
1.本殿に向かって立つ。(神社の建物の形状に見合った位置)
お賽銭を収める場合は、この時にあわせて行えばよいでしょう。
2.先ずは、2度頭を深く下げます。
これは、神様に、今からお願い事や報告を行う事をお伝えするためにお辞儀をします。
多くの人で同時にお参りをする時は、なるべく全員が合わせて作法を行うと良いです。
3.次に、手を二度たたきます。
この拍手に乗せて、神様に自分のお願いや報告を行いましょう。
手をたたいた後、そのまま手を合わせてお願いする事も間違いではありません。
4.最後に一度、深く頭を下げます。
自分のお願い事や報告が終わった事を神様へ伝えるためのお辞儀です。
出来るだけ思いを込めて頭を下げる事が望ましいと言われます。
神社の「建物の中」でのお参り
1.各神社での所定の位置に座る。(社殿の中では座ってお参りすることが礼儀です。)
下半身に不自由のある場合は、その旨を神職に話して椅子等を用意してもらうと良いでしょう。
2.玉串を手渡された場合は、時計回りに回して根元を神様に向けてお供えします。
これは、おまいりする人から神様へのお供え物の意味を持ちます。
3.次に、2度頭を深く下げます。
これは、神様に、今からお願い事や報告を行う事をお伝えするためにお辞儀をします。
4.次に、手を二度たたきます。
この拍手に乗せて、神様に自分のお願いや報告を行いましょう。
手をたたいた後、そのまま手を合わせてお願いする事も間違いではありません。
5.最後に一度、深く頭を下げます。
自分のお願い事や報告が終わった事を神様へ伝えるためのお辞儀です。
出来るだけ思いを込めて頭を下げる事が望ましいと言われます。
お参りの意味するところ
神社へ参進し、神様の前に行き、お参りをする。
皆さんが何気なく行っている事だと存じますが、これだけでも深い意味を持っています。
神様はすべからく、氏子区域内を初めとして全ての人々の過去と現在・未来を見据えていらっしゃいます。
その中でも、自ら境内へ足を運んでお参りされる方の心をよく知ろうとしてくれます。
だからこそ、日々日参し、毎日が平和である事を報告する事は重要だと考えます。
万里の道も一歩からと申し上げますが、その一歩一歩が確実に前に進んでいると実感できるには、比較する対象があると人間は理解しやすいのです。
その比較対象を、毎日の日課の中に残していける場所が神社なのです。
前月の神社の風景はどうでしたか?
その時にどう思いましたか?
一つ前の季節ではどうでしたか?
去年はどうでしたか?
成人した頃はどうですか?
子供の頃遊んだ時は?
そういった長い年月も場所を変えず在る事が、重要な神社です。
お参りというのは、変らない世界に自分の記憶を残す事に他ならないのです。
皆さんも、是非一度、春日神社へお参りください。
お金はいつ払えばいいのですか?
まず神社では、料金やお布施という言葉を使いません。
お供えするお金の呼び名は「初穂料(はつほりょう)」「玉串料(たまぐしりょう)」と覚えましょう。
神社にお参りする際にはすべてお参りの前に初穂料・玉串料を渡します。
お賽銭を投げ入れるときも、手をたたく前に賽銭箱へ入れます。
これは、まず始めに神様にお供えをする、という事です。
神様にお供えをした後に、自分のお願いや自分にあった出来事を神様に聞いてもらうのです。
至極当然の事の流れですよね。
ですから、地鎮祭など外でのお祭りの際にも出来るだけお祭りの前に神職に初穂料を手渡しましょう。
袋には何と書きますか?
お供えの袋には、「玉串料」「祈祷料」「初穂料」などとその場に応じて書きましょう。
もちろんご自身の名前を書く事もお忘れ無きように。
ちなみに、慶弔時すべてに対して大丈夫な書き方は「玉串料」です。
また、お酒を持参してお供えする際には「奉献」「御神酒」などと書かれると良いでしょう。
くれぐれも気をつけていただきたい事は、神社へのお参りはほぼすべておめでたい事だという事です。
病気平癒などの時も、これから回復に向かうのだと信じてのお参りですので、おめでたい袋に初穂料を包んでお参りください。
水引の色は何色ですか?
神社にお参りする時や神主が出向いてお祓いをする時は、お葬式関連以外はすべて赤白の水引を選んでください。
最近白のみの水引で玉串料と書かれたものが売られていますが、それはお葬式専用です。
くれぐれも間違えないでください。
ちなみに、白と黄色の水引がありますが、これは仏事に使われるものですから神社では全く使われません。
また、色とりどりの華やかな水引は、慶事に使われる為のものでしたらどれでもお使いいただいて結構です。
「孫の初宮に、男の子だから水色と金色と緑と白のカラフルで立派な水引にした!」
と、喜んで話してくださる方がいらっしゃいますが、お預かりする方にも、そして神様にもその喜びは伝わりますので、その時その場に見合った正しいものを是非お選びください。