一般住宅地鎮祭祭壇(テント無し)

地鎮祭(じちんさい)

ceremony for sanctifying ground

日本には土地を守る神様が土地ごとに居ます。 その神様にご挨拶をし、建てられる家や会社やお店を一緒に守って下さる様お願いすることを地鎮祭といいます。

一般住宅地鎮祭祭壇(テント無し)
一般住宅地鎮祭祭壇(テント無し)

近年は、建てられた建物に宿る神様や工事の中で職人の皆様が力をお借りする神様に向けて、工事の安全と、建てられた家に住む住人の平和・会社やお店の繁栄をお願いすることも、この地鎮祭で行います。

何もない土地に家や会社を建てるという一大事業の中で、関係者全員が集まりこれから先の未来に向けて心を一つにし、一致団結した大きな心の柱を立てる人生儀礼のお祭りでもあります。

基本的に、建物を建てる人が発起人(施主)となり工事関係者(施工)の皆様を集めて執り行うことが礼儀です。

「施主が建設中の安全を願う」ことが第一義ですので、職人の皆様の為にも心を込めた地鎮祭を執り行うことがよいでしょう。

特別企業地鎮祭祭壇
特別企業地鎮祭祭壇

春日神社 地鎮祭式次第

春日神社の地鎮祭式次第の一礼を資料としてお知らせしておきます。

地鎮祭式次第_令和4年11月28日改訂

全てのご祈祷でもそうですが各神社によってこれら式次第は様々にあり、一律全く同様の式になる事はありません。

神社毎にも異なりますが、そもそも建築場所によってや建築業者様によっても多種多様の取り決めや習慣があるものですので、他の地鎮祭と違う事は当然です。

 

地鎮祭の進め方

お参りまでの流れ
お参りの頃合い

家を建てると決まったら、先ず第一に業者さんと地鎮祭の日時を話し合います。これは着工の日時を決めることに等しいからです。

建設業者さんがお祭りの準備を一通り取り仕切る場合が多くなっております。工事開始にも関係しますので、よく話し合っていただきます。

個人住宅では、工事開始当日か前日に行われているようです。

受付

お日柄の良い日や土日に何件も集中することが多々あります。必ず事前にご予約のお電話とFAXをちょうだい致します。

日時決定の前にお電話にて希望日の確認をして頂けると幸いです。

初穂料

だいたい 35,000円 からのお心持ちかと存じます。

お施主さんには、お酒を2升一箱(1本は地鎮行事のお供えとし、もう1本は神社へ献ぜられます)ご準備頂ける様お願い致します。

お施工さんからもお酒を御奉納頂けると良いでしょう。

祭典

当日の式次第(要約)

1.参列者個人のお祓いとお清め

2.祝詞奏上

3.土地のお清め

4.玉串奉奠

土地のお清めの祭に、地鎮行事として草刈り初めの儀、穿ち初めの儀を行う建設業者さんもいらっしゃいます。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)は神職が手渡した玉串をお供えし、

「二礼 二拍手 一礼」

のご作法にてご参拝ください。

現地では野ざらしの中で30分程度立ちっぱなしになります。ご無理のない格好でご参列下さい。

お下がり

建物を守る御幣や鎮物を建築設計に沿ってお渡し致します。

これは工事業者さんが折々に取り付けて下さいますので業者さんにお渡し致します。

お供えされたお酒のうち口を開けた1升はその後の棟上げ等で使われるお清めのお酒です。飲まずに保管して下さい。

写真撮影

時間に余裕がある時は、お祭りの後に皆さん揃って写真撮影をされることが増えてきました。

ご家族でお持ちのデジカメなどをご持参されると記念になるのではないでしょうか。

・お参りには必ず季節に合わせた服装でお越し下さい。

  冬場はコートを羽織って、夏は暑くない格好でお参り頂きます。

  小さなお子様やお年寄りの服装には特にご注意下さい。

・足の悪い方は簡易式の椅子をご持参されても結構です。工事業者さんにお問い合わせ下さい。

・お供えはお祭りの前に神職にお渡し下さい。

  自宅で採れたお野菜などをお供え頂けると心も晴れやかになります。

  玉串料も、神社のお祭りでは御神前にお供えすることが本義ですのでお祭り前にお渡し下さい。

・お施主様のお仕事などの都合等で早朝や夕刻での地鎮祭となる場合でも、ある程度対応させて頂いております。

  工事業者さんと十分にご相談の上、通常であれば工事業者様から当社社務所までご連絡下さい。


春日神社の地鎮祭

地鎮祭を行う祭壇の周りを、「しめ縄」と呼ばれる縄で囲みます。

このしめ縄には「紙垂(しで)」とよばれる紙飾りをつけますが、春日神社で準備する紙垂は全て当社職員による手作りです。

この紙垂は、ここより中を神様がお祭りされる清められた場所であることを表すと共に、神様へのお供えを表す意味も込めており、神道祭祀において粗末に扱えない非常に大切な物の一つであります。

一目には単なる紙切れと見られ既製品も粗雑に扱われがちですが、心を込めてひと折りすることによってこそ生まれる心持ちを大切に思うからこその手間だと考えております。

また、同様の紙垂は皆様がお参りされる際に手渡す玉串にも付けられております。

言わずもがな、玉串という物はお参りする人の”心”と”願い”を神様に届けるための重要な物です。

もちろん、この紙垂も全て手作りであり、だからこそ手をたたく個人の心を優しくしっかりと神様へ届けられると信じております。

地鎮祭という大きな節目であるからこそ、当社職員の心のこもった祭具でお参り頂けるようご準備させて頂いております。

雨風等に左右されるお祭りですが、建てられる建物同様に、お祭りする神職はじめ参列者一同の心は何事にも揺れ動くことなく執り行われます。