平成28年 第35回 春日神社境内写生大会

  • 禰宜
  • 08 8月 2016
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第35回 春日神社 境内写生大会

展示及び表彰式

7月の最後、30日31日に、春日神社の摂社としてお奉りされる出世稲荷神社の例祭が斎行されました。

これの協賛行事として、第35回春日神社境内写生大会が開催されました。

第35回 春日神社 境内写生大会
第35回 春日神社 境内写生大会

年ごとに様々な絵を見られることから、毎年開催を楽しみにしているファンの方もいらっしゃるほどに周知されておりますが、今年はいかんせん土日に重なりました。

夏休みの週末ですから、どのご家庭も家族揃ってお出かけだったのでしょうか。参加者がかなり少ない年となりました。

それでも、2日かけて絵を完成させたりなど子供ながらに力を込めて描かれた各作品は、それぞれ味わい深い出来栄えになっておりました。

例年は金銀銅賞及び特別賞の作品のみ展示されますが、今年は全作品がアピタ金沢店さん1階の特設会場に掲げられ、お買い物に見える皆さんの目に留まり、誇らしげな風合いを持って大人には見ることのできない独特な視点を紹介してくれました。

第35回 境内写生大会 展示会場の様子
第35回 境内写生大会 展示会場の様子
アピタ金沢店さん 1階 エレベーター前

また、8月7日3時より表彰式が特設会場にて催されました。

春日神社氏子総代会長の二口さんからのご挨拶を受け、続く表彰式へと移ります。

春日神社氏子総代会長挨拶
春日神社氏子総代会長挨拶

各賞受賞者の皆さんには賞状と景品が授与されました。

司会者によって名前を呼ばれるととても大きな声で返事をし、胸を張って表彰状を受け取っている子供たちは、自信に満ちた引き締まった顔をしておりました。

春日神社氏子総代会長賞を受賞した作者さんの姿
春日神社氏子総代会会長賞を受賞した作者さんの姿

各受賞作品紹介

春日神社氏子総代会会長賞

春日神社氏子総代会長賞
春日神社氏子総代会会長賞

選考委員会寸評

神社としての風格を上手に表しているところと、境内に広がる風景の多くを占める樹木の葉を、子供の目線で美しく描いているようです。

葉っぱ一枚一枚に色味の違う緑の点を打つことで、全く同じではない木々の葉を表現しているようで、また葉としての輪郭を描いていない青い部分にも緑の点を打っていることから、奥行きのある風景が作者本人の目に映っていたのであろうことを想像させてくれます。

描く道具にも思考を凝らしているため、クレヨンなどで輪郭を描けば絵の具が水をはじき、一段上のはっきりとした絵となっているところも見て取れます。

北國新聞社社長賞

北國新聞社社長賞
北國新聞社社長賞

選考委員会寸評

春日神社を描く上で一番の王道ともいえる拝殿正面からを上手に描いています。

子供ながらの目線で描かれる事から、下部のものは大きく、屋根は少し小さく描かれております。

こちらの作品を描かれたご兄弟の皆さんは、毎年この写生大会へご参加下さっており、中学生となり参加資格がなくなった今でも妹のために神社へ来て、絵の完成を見守ってくれていました。

瓦一枚一枚に至る迄落ち着いて描かれている事からも、心をゆったりと持って作画に挑めている事が見て取れます。

また、神社の棟木の上にある棟瓦にまでこの配慮は行き届いており、瓦の重なりで形作られている事をしっかりと見て取れるようになっております。

もちろん神紋もはっきりと描かれました。

アピタ金沢店店長賞

アピタ金沢店店長賞
アピタ金沢店店長賞

選考委員会寸評

新しく設置された納札所が描かれ、この周りに林立する灯籠群が上手に描かれております。

当たり前のように石一つ一つを分けて描いておりますが、水彩画の性質上とても面倒である事は明らかです。

空間を表す青色も丁寧に塗られており、気持ちが良く込められている作品です。

鳥居に至ってもこの作者さんには斯様に見えてるようで、何気なく通り過ぎるだけでは気づけない色味が美しいです。

津田駒工業株式会社社長賞

津田駒工業株式会社社長賞
津田駒工業株式会社社長賞

選考委員会寸評

子供達の風景は、その目が捕らえたものを如実に表してくれるところがとても良いと考えております。

この作品でも、神社拝殿向拝部分を切り取って描かれているようで、描くという事への楽しさが見て取れます。

凝り固まった大人の感性ではたどり着けない、温かく見守り育てるべき感性のひとつでもありますので、こういった視線はより一層磨き伸ばしていって頂きたく感じます。

色合いも上手に工夫されており、受賞の一役を担っているのでしょう。

中村町公民館館長賞

中村町公民館館長賞
中村町公民館館長賞

選考委員会寸評

年齢を考えると少し保護者の方のお力添えが強いようにも見受けられますが、それでも絵を描く事に挑戦する難しさと楽しさはしっかりと得られた事でしょう。

葉や空まで描かれているところに、見えないものも描く目があるのではと感じさせてくれます。

この作品は幼稚園児の受賞ですが、これを機にひとつ大きな思い出を得られた事が分かります。

一枚の画用紙を塗りつぶす事がどれ程大変で、どれ程面白く、いろんな色を自らの手で塗る事がどんなに楽しい事か。

心強くご指導頂きこの絵の完成に至っている事を思うと、頭の下がる想いです。

来年以降は是非お子様独自の目線や、自身で色を作るなど様々な事にもチャレンジして頂きたいです。

中村町校下町会連合会会長賞

中村町校下町会連合会会長賞
中村町校下町会連合会会長賞

選考委員会寸評

境内風景の一部を上手に切り取り、目にとまったものをしっかりと描いている作品です。

30基ある赤鳥居も、こうやって一部を切り取って絵にするとまた違った情景に見えてくるものです。

光の加減で鳥居の色味は変わりますが、こうまで明るさを上手に表現されているところは特筆すべきではないでしょうか。

生い茂った木々の葉も気持ちよく描いていますね。

中村町小学校校長賞

中村町小学校校長賞
中村町小学校校長賞

選考委員会寸評

クレヨンと水彩を上手に使い分けている作品のひとつです。

曲面に毛筆で記された御神燈の文字を表現するところに苦労をしたのでしょう。

ぐっと曲がったところに力の入れ様を感じます。

この提灯には、明かりを灯し参拝者の足下を照らす事も機能としてはあるのですが、本義は神様に向けての光を献じる事があります。

綺麗に彩られた事からも、この作品には十分大神様へ向けた明かりを献じるというところが成されるのではないでしょうか。

野町公民館館長賞

野町公民館館長賞
野町公民館館長賞

選考委員会寸評

この作品は幼稚園児によるものです。

何基と続いている赤鳥居の様子が上手に描かれているところがよく分かります。

森の木々を塗り尽くす事は、お子様にとってもちょっと苦労なさったところではないでしょうか。

保護者の方のご指導が見受けられ、絵に対する難しさもご自身が理解するにはとても良い経験であった事でしょう。

お子様の目線を大切にしたところが受賞へ繋がったものと見受けられます。

野町町会連合会会長賞

野町町会連合会会長賞
野町町会連合会会長賞

選考委員会寸評

子供達の目線から、境内の灯籠を見上げるとどのように感じるのか。

これを上手に表現したのがこの作品です。

灯籠下部の石積みの基礎は、細かな石が紋様のように積み重なって見えていて、上部はとても小さく上の方に見えるのでしょう。

子供ながらの遠近法を楽しく描いている事が見受けられます。

また、苔むしているところも目に留まったようで、通常の石の色ではなく少し黄みがかった色合いを表現しているところも面白いところです。

泉小学校校長賞

泉小学校校長賞
泉小学校校長賞

選考委員会寸評

この作品にはとても興味を持っての受賞となったようです。

風景から察するに、稲荷神社側の入り口にある狛犬を描かれたものと感じますが、赤鳥居の並びや木々の葉の色も上手に表現されております。

何よりも、この狛犬の表情は、とても面白く、楽しいものとなっています。

耳の色が違ったように描かれているのも不思議ではありますが、表情の持つ明るさには大人の感性を超越した表情が伺えます。

また石を表現する色合いはその場所毎に絶妙に変えられており、心の入れ様の細やかさを強く感じます。

写生大会総評

大変暑い二日間となった今年の夏祭りでした。

お参りの皆様も、北國新聞花火大会へと心が向いているようで、若干まばらだったかのように思いますが、それでも例年と遜色ない御奉賛をいただき、今だ変わらぬ皆様の大神様への想いを皆でご奉仕できたものでした。

その中での写生大会でしたので、子供達の絵をぐるぐると見て回ったりもしてみました。

保護者の方のお力添えは特に規制しておりませんので、お子様が許されるのであればそれも由ではないかと存じます。

しかし、出来れば、大人の目から見てどんなに下手であっても、お子様のお力のみで描いて頂きたいと考えてもおります。

上手か下手かを競う大会ではありませんので。

手を出したくなる気持ちは十分理解できますが、どうか来年以降は、お子様の力を信じてあげて下さい。

また、個人の力を十二分に発揮した上での結果であれば、どの賞であっても心に残る賞になります。

禰宜個人も子供の頃二日間かけて絵を完成させ、それでも金賞止まりであった事を覚えております。

それでも良いのです。

どれ程自分で力を出したか、それが重要ですから。

ご参加頂いた皆様には、心より感謝を申し上げると共に、この夏の思い出が大人になって楽しい思い出になるよう願っております。

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