地域有志の夢でした
昭和40年、加賀獅子は金沢市の無形民俗文化財に指定されました。
戦後途絶えてしまったこの獅子舞を、なんとか後世に伝えようと願う方は少なくなかったのですが、如何せん設備にも人員にもかなりの余裕がないと出来ない行事です。
それでも、50年の年月を経た現代において、各所で復活奉納が実現されるようになってきました。
泉の国造神社には、赤獅子と白獅子の獅子頭が残されており、現氏子総代の中には幼少期に獅子舞をされた方もいらっしゃいます。
このことから、故郷の情景の一つに獅子舞のお話しで盛り上がることは多くありました。
春秋のお祭りは3日間あるのですが、ご参拝いただく皆様を拝殿でお待ちする間、神職と氏子総代の皆様はとりとめもないお話をして待機時間を過ごしており、その中でもこの獅子舞のお話しは幾度毎度と聞かせていただける楽しい話題の一つでした。
「獅子舞、子供達に見せてあげたいな。」
ただ古いものをもう一度見てみたい、ということではありません。
大家族が当たり前だった頃とは時代が変わり、核家族化が進み、晩婚化も顕著になり、少子化にも歯止めがかからない今だからこそ、地域文化を多くの方に知って戴き、皆さんがお住まいされているところにも、故郷の原風景が残っているのだと、知って欲しい、そんな気持ちがあったのです。
高齢化は荒廃に向かう道ではありません。歴史文化が磨き上げられ、消えゆく社会を今に留めてくれている防波堤であり、また今後の飛躍に繋がる宝の結晶なのではないでしょうか。
泉の地の有志の皆様が復活への道筋を形作った獅子舞です。
是非、多くの皆様に、観覧いただけるよう願います。
そして、金沢の地に確かに存在していた、地域活性化の一助となる遺産を、広く目にしていただくことで「想い出」として皆様の心に刻まれることを願います。
ポスターも出来ました
地元の子供達も、この文化復活には熱心にご協力いただいているとのことで、盛大なお祭りになることでしょう。
開催日時
平成29年 9月23日(土曜日)
午前10時より
場所は、国造神社境内から
皆様、お楽しみに。
ちなみに、また禰宜はお祭りの関係上じっくり見られませんので、お写真撮られたり動画撮られた方はmasuizumi.kasugajinjya@gmail.comまで是非お送り下さい。
個人的にも、またこのホームページでのご紹介にも使わせていただきたく存じます。