お神輿を地元に向けて引き回す
加賀地方では、子供神輿として台車に乗せたお神輿を町会から氏神神社まで引いて出向き、神社で清祓を受けてまた地元町会へ戻り、町会各所を巡って終える行事が今でも連綿と続いております。
現代社会において隣近所の交流は少なくなりがちですが、皆無になることはありません。
同じ町に住み、生活している以上、誰とも係わらずに生きることはとても難しいことです。
難しいことはわざわざしなくても良ろしいでしょう。
楽しいご近所づきあいのきっかけとして、神輿や神社のお祭りが行われてきており、この子供神輿を連綿と続け守ってゆくことは、町内会が平和で住みよい場所として、また故郷として残ってゆく、守られてゆくことに他なりません。
子供神輿の町会巡行は、そういった想いを形にした物です。
仰々しく守るなんて言われても・・・という方もいらっしゃいますが、参加するだけで守ることに繋がるのですから、気張らずに、お気軽に、何気なく補助下さいませ。
米泉三丁目町会 子供神輿御霊遷座祭式次第
一、開式
一、町会長挨拶
一、修祓
一、御霊代遷座行事
一、献遷
一、祝詞奏上
一、玉串奉奠
神社総代
三丁目町会長
親寿会会長
華の会代表
育成委員長
五十周年実行委員
一、撤饌
一、神職挨拶
遷座祭に寄せる米日吉神社宮司所感
米日吉神社は、地域の安全を願う多くの皆様の想いを受け、お社の佇む姿を残すことで、いつの世も形に表すことの難しい「平和」と「繁栄」への願いを広く知らしめて下さいます。
この子供神輿は、米日吉神社の大神様が氏子区域となる米泉三丁目町会へと渡御いただく際の乗り物です。
これは、たとえ一時であったとしても神様が坐すお社となりますので、格式としては米日吉神社のご本殿と同じとも言えるでしょう。
そして米泉三丁目町会の皆様が誠心大切になさるこの神輿は華麗な姿を三十年経っても残していることから、これまで如何に地域の皆様が揃って社会をお守りいただいたのかがうかがい知れます。
この子供神輿御霊遷座祭は、後生にこの想いを伝えることです。
どうか、子供達の元気な声が、絶えることなく響きますよう願います。
祭典後を写真に収めました