金沢市内でも歴史の古い土地のひとつに、泉地域があります。
参勤交代でも利用された記録のある北国街道、「北国上街道(金沢-福井-武生-今庄-木之本-関ヶ原)を経由して中山道または大垣-名古屋から東海道のコース(出典:加賀藩の参勤交代と北国街道 杉本 寛)」も泉を通っており、その後近代化される中でも金沢の歴史にとって欠かせない地域となっております。
そして、その名の表すとおり、水資源の非常に豊富な土地柄でもあります。
もちろん、その源流は白山連峰の奈良岳とされており、美しく美味しい水が飲める地域でもありました。
しかし、近代化が進むにつれて水路の減少等人の手が加わることとなり、日本の原風景足るあぜ道の水路は姿を少なくしておりました。
もちろん、地元の皆さんがこれを軽視していたわけではありません。
それぞれの想いに差異はあれども、望む先にある美しい水とのお付き合いという一点では違う者はおりませんでした。
家庭の排水は無くし、ゴミなどの不法投棄にも注視し、必然として水路は綺麗に保たれていくことになったのです。
その結果、冒頭表題の夢が現実として確認されたとのことです。
地元住民も、この知らせをにわかに信じることは出来ず、実際にその目で確認するまでは何とも形容できないとのことでした。
今回、地元国造神社総代会公報発行の「国造神社だより」にて報告を受け、こちらのホームページでも発表とさせていただきます。
金沢市泉の水路にて、蛍の現存を確認しました。
以下、国造神社だよりNo.24より抜粋。
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泉用水下流でホタルを発見しました!
金沢市泉2丁目地内の泉用水に6月25日夜、ホタルの光が点滅し、「半世紀ぶりに珍しいものを見た」と付近のお年寄りや子供達から歓声が上がりました。
ホタルが出たのは国造神社境内を流れる泉用水の下流30メートルで、白峰物産裏手の擁壁の雑草の中や矢來さん宅の通称お花畑横の用水の繁みで、この夜、ホタルの出没の話を聞いて観察会に集まった泉誠公会の縄野会長や喜多相談役、泉生産組合の矢來組合長らが強い光を放つ10匹余りの平家ボタルと思われるホタルを確認しました。
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現認された地域は、閑静な住宅地であり、また、現認されたホタルもかなりの少数です。
観察への好奇心が止まらないところではありますが、せっかく長年に渉って築き上げた清流ですから、どうか今しばらく、ゆったりと経過を観察して下さるようお願いいたします。
今後も当ホームページにて、地域のニュースはお伝えしますので、こちらで確認していただけると幸いです。