10月12日、無事に西泉井手神社の平成27年例祭が行われました。
地域密着型の氏神神社ではよくある事ですが、神社神道が正式としているお祭りの呼び方とは別に氏子衆から親しみを込めてお祭りの名前を命名しているところがあります。
よくあるのは、秋祭りや春祭り。
私は、そのような呼称も大切にしていくべきだとしております。
秋期祭や例祭と言いなさい、等と強く教える事はないでしょう。
秋祭りと呼べば良いし、例大祭と言ってもらって構いません。
と言う事で、秋季例祭としておりますが、地元衆からは秋祭りと呼ばれております地域密着の祭典を無事斎行いたしましたとご報告申し上げます。
参列される皆様への想い
お祭り毎に、様々な方に足を運んでいただきますが、もちろん毎回欠かさずお参りいただく方は少なくありません。
何十年と常にお参りされてらっしゃる方もいらっしゃいます。
90歳を超えて、毎朝境内の雑草を抜いて参拝されている方もいらっしゃいます。
私は、今回も祭典後の神道講話としてお話しさせていただきました。
お参り頂く皆様ひとりひとりも、井手神社の一部なのですよ、と。
そして、神社に係わる全ての方を分け隔てなく内包してこその、井手神社なのですよ、と。
神社は、ひとりの人間のものでもなければ、ひとりの神職のものでもありません。
祖先が、子孫に向けて守ってきた、人としての和や道標を、神社は守っているのです。
他を守る事が自己を守る事に繋がり、自己を守ってこそ他を守る事が出来る。
神社へのお参りには、個人と社会を繋げるこの神社という地域交流所が、これ以降も末永く守り続けられる事を、願ってもいるのです。
皆様、今後も末永く、お体ご自愛頂きましてゆったりと日々日常を満喫して下さいますように。
西泉井手神社の御輿渡御と例祭に奉納された神饌
西泉町内では、子供の太鼓御輿途は別に、各町会より選出いただいた有志の皆様によって、大神様に降神いただいた本神輿が各個人のご自宅前まで出向いて一家の繁栄を願います。
これこそ、神社と各人を繋げる大切な行事であり、数百年と続く美しい日本の原風景である事に間違いありません。