平成28年 3月27日 午前8時半より
荒川神社 御造営竣工慶賀祭 無事斎行いたしました。
ご参列いただきました皆様、また御造営事業に少しでもお手伝いいただけた皆様には深く感謝いたします。
また、市長様をはじめとしてご来賓の皆様にも足をお運びいただけましたこと、心より感謝申し上げる次第でございます。
誠にありがとうございました。
荒川神社宮司 雑感
さて、当日の祭典の様子や稚児行列、前日夜の本遷座祭などを写真に撮っていただけた皆様、メールなどで当方まで送っていただけませんか。
半分は神社の資料集めとして、半分は禰宜個人の「自分はどういう風に皆様に見えているんだろうか」という興味本位でございます。
無理にとは言いませんので、お時間の余裕がある頃に、masuizumi.kasugajinjya@gmail.comまでそっとお送りください。
(手渡しでいただけても結構ですよ!)
お願いまで。
正式に、御造営事業への氏子衆の意思を耳にしたのはもう3年ほど前になるでしょうか。
それまでは、春秋などのお祭りの後の直会でぽつりぽつりとお考えを聞くことはありましたが。
私が知る中で4年ほどかかっているわけですから、氏子衆の会議ではもっと前から様々な話し合いが繰り広げられてきたことは容易に想像がつきます。
その中での本日の御造営報告慶賀祭です。
それはもう、感無量。
祝詞を読みながら感情移入もしてしまいます。
今回改築として、112年前の建材を利用したまま悪くなっていたところを入れ替える形の造営事業でしたので、新しい材木と古い建材が混じっております。
私はこの御社殿の姿を見たときに、まさに二日市・長池の誇るお社である、と、強く実感したことを覚えております。
古きも良き、また新しくも良き。
この極当たり前の真実を現実に繋げてくださった形に見えるのです。
どのような考えも大切にし、しかし新しくすべきは新しくし。
そして結果として、斯様なお社を築くことができたのです。
このお社を美しいと言わず、なんと喩えられるのでしょうか。
112年前と言えば日露戦争真っ只中です。
荒川神社氏子区内からも複数の者が戦地へおもむいたとされる写真が残されております。
その折に、神社社殿を新しくされたのです。
村人等がどのような気持ちであったかと慮ると、過去は知らん等と切り捨てることなど到底できません。
蔑ろにしてはいけない大切な想いが、そこにはあったとして然るべきです。
このような想いの籠もった御社殿の改築ですから、それはまさに世紀の一大事業でありました。
広く皆様からの御奉賛をお願いいただけたようで、今回の竣工へとたどり着けたようです。
もちろん、氏子崇敬者の皆様にとって思い描く完了は多々あるようですが。
それでも、本日を以て一区切りとなります。
最初から最後まで八面六臂のご活躍をいただいた御造営委員会の皆様、様々な意見の取り纏めから祭典の子細準備などにお力を尽していただいた氏子総代の皆様、身を粉にしてでも奉賛奉賀の資金を提供くださった奉賛者の皆様、細かな注文にもなんとか笑顔でご対応いただいた工事関係者様、稚児行列を成功へと導いてくださった町会関係者各位、お参りに見えられる崇敬者様方、言い出したらきりがありませんね。
関係者皆様、誠にありがとうございました。
心より、皆様のご支援ご指導ご協力に、感謝いたします。
今後とも誠心神明奉仕へと向き合い、祝詞を揚げて祭典奉仕を致します故、どうか地域の皆様には二日市・長池の氏神様である荒川神社を大切にお守りいただけますようお願い申し上げます。
また、周辺地域へと新たに越してきた方や、事業を興し会社商売などに勤しまれる皆様、これから温かくもなりますので、一度荒川神社へ足をお運び下さい。
今回の御造営事業を以て、荒川神社は今後千年経っても、同じ場所で子々孫々のお守りの中、皆様を見守り続けていくことでしょう。
地域の誇りであり、思い出に残るお社の竣工となりましたことを、茲に改めてご報告申し上げます。
平成28年3月27日 荒川神社 宮司 田中正真