十社会全体で歴史探訪への想いが強くなっている中で、例外なく泉の国造神社でも町のルーツを探る想いが強くなってきております。

前田利家公が金沢城の裏鬼門を守る国造神社に、とても強い想いを抱いていたことは歴史に明らかではあるのですが、このおかげもあり逸話とも真実とも呼ばれる事象がいくつかある様子。

今回紹介されております虚空蔵菩薩像についても同様で、前田家からの寄贈は文書として明らかですが、神社側からもその所在を目視で確認した確たる証書はありません。

しかしながら口伝は残っており、今回大絵馬を鑑定いただいた金沢市文化スポーツ局文化財保護課の皆さんはこれにも強い関心を示していただいた様子です。

興味や関心は尽きませんが、一先ず今回鑑定いただいた大絵馬の方が問題は深刻のようで、修繕にも莫大な費用と卓越した技術が不可欠であると共に、経年劣化も歴史の一部と捕らえ、これ以上の荒廃を防ぎつつ現状を維持してゆくに留まるべきとのことでした。

人があれば町があり、町があれば社会があります。

社会の歴史とは、人の歴史であり、人生をめぐる歴史探訪はとても良いところでしょう。

 

国造神社だより、是非皆様ご一読下さい。

国造神社だより No.41 (pdf)