八百万神
日本には八百万神が居坐す。
日本に住んでいる人々は、この神様それぞれにある特性を、日々の生活を通して受け入れてゆきます。
天の神様に、地の神様。
水の神様に、火の神様。
薬の神様・動物の神様・商売の神様。
病気を治す神様や、食事を日々得られるようにしてくれる神様、毎日の料理をおいしくしてくれる神様。
恋愛を成就させる神様に、恋愛を破局させる神様まで。
それら全てが、様々な御柱のご神徳として存在しております。
これを不思議に感じる方が、世界的には大多数を占めます。
いわゆる一人の神様が全ての出来事に精通している、とする考え方の方が一般的ですからね。
しかし、日本の世界観は、それすら受け入れております。
全てのことに精通しているということは、失敗にも全て精通しているわけですが。
出来ないことを知る
閑話休題。
我々大地に足を付けて暮らす人々は、神道の言葉で民草とも呼ばれるほどに自然の恵みの下に生かされているわけですが、その一人一人には出来ることはとても限定的です。
そもそも神様のように同時に複数の場所にいられません。
だからこそ、神様のお力添えを願い、自身に解決への糸口が無ければまわにり助けを求めるのです。
周りに助けを求めることを恥とはいいません。
そして、一人の人間は、出来ることと出来ないことが日々変化するので、助けを求め合っても出来る日と出来ない日があって然るべきです。
出来ないということは、日常であるべきだと考えています。
それと同程度に、出来ることも増えてゆきます。
出来ないことは、出来ることへの最短の道でもあります。
出来るようになれば、さらに精度を上げて出来るようになる。
出来ないことは、ちょっと出来るようになれば良し。
足踏みする暇があれば、脇道を散策する方が良い。
偉人が歩いた道が正しい道ではないし、神の導く道がよくわからなくなる時もある。
それでもやはり、出来ない時は来る。
しあわせの隠れ場所
世に言う賢者とは、物知りの意味で使われます。
しかし、真の賢者は、物見であると考えます。
よく見て物事を深く理解し、さらに手足で行動できる者を、賢者と言って欲しい。
今の世は、この賢者をより一層必要としています。
私利私欲で良い悪いを変えるのでは無く、秀でた才能は良しとし、それを伸ばす周囲も称えましょう。
そんなお話が、現実世界にもありました。
それが、今回紹介します、映画「しあわせの隠れ場所」です。
実話を元にした映画で、現在進行形の現実世界で活躍している方が題材です。
日本では人種差別が集団化していないせいもあり、黒人の主人公に違和感を持たれない方が多いでしょう。
だからこそ、皆さんに見て頂きたい一本です。
テレビ番組の奇跡体験アンビリーバボーでも紹介されましたので、ご存じの方も多いはずです。
出来ることなら、映画では描かれていないお話なども調べてみて下さい。
これ一本は、ものすごいテンポでお話が進みますので、一つの感情だけを長時間維持するのはちょっと大変です。
でも、こういうことも現実にあるのだと知ることは、とても有意義です。
誰もがしあわせになる世界は、一人がしあわせになる世界ではあり得ないですから、皆で共に、前進してゆく様力を合わせていきたいものです。