年越の大祓
祓いの起源は古事記・日本書紀に在ると謂われ、伊弉諾尊が禊祓で体を清めた際に多くの神を生み出したことに始まると伝えられております。
現代においてもこの意義を大切に、身も心も綺麗に整える行事として、一年に2度6月と12月の晦日に行われている年中行事を大祓として各神社で行われております。
春日神社と十社会各神社でもこの行事を人形(ひとがた)の清祓として行い、年越の大祓行事を連綿と行って参りました。
しかし、これまでは氏子総代を始め神社に古くから神社と関連していらっしゃった方だけしかご存じでない、廃れるばかりの行事であったことは否めません。
平成の御代に行われる大祓としてはこれが最後となり、また新年には御代替わりもご予定されておりますので、広く神社にお参りいただけます皆様に身も心も清め一新され新しい時代を迎えるご準備とされては如何でしょうか。
春日神社の年越の大祓
春日神社の年越の大祓は、宮司一家のみによって1歳の子供から勢揃いし行われてきています。
大祓詞を奏上し、人形での清祓を各自行い、絹を裂いて祓い清めます。
この後に、皆様が自らを清めた人形を宮司が焼納し、春日神社へ持参いただきました全ての一家一族皆揃って年神様を迎えるべく準備が整う次第です。
人形(ひとがた)での清祓作法
- 人形中央に、ご自身の氏名を記入いただきます。(ご家族全員分を記入いただいても結構です。)
- 人形を右手で持ち、左肩から右腰にかけて、人形でゆっくりと撫でます。
- 人形を左手に持ち替え、右肩から左腰にかけて、人形で撫でます。
- もう一度人形を右手で持ち、左肩から右腰にかけて、人形で撫でます。
- 最後に人形を両手で持ち、一年を振り返り、心穏やかに人形を口元に近づけ「はぁ~」と息を深く吹きかけます。
以上の作法をご自宅でも結構ですので行っていただき、もとの封筒などに戻して、初穂料(100円~お志)を添えて春日神社賽銭箱へ入れて下さい。
春日神社以外の方は、回覧板などでの指示もご覧いただいた上で各神社総代さんへご相談いただき、大晦日までに春日神社へ揃うようご配慮下さい。