左義長の謂れ
徒然草にも表現されている左義長とは、鎌倉時代以前から伝わる行事で、お正月飾りや旧年のお札・お守りなどを斎火(いむび)にくべ、年始に神様を迎えたお飾りなど用いて炎をおこし、その明かりを献じることによって高く大きく間違いなく元つ高天原へとお送りする神事といわれております。
また別に、地元氏神様で左義長を行ってこそ、地域の土地神様を祝い奉る意味もあるとされておりますので、今週末から来週にかけて各神社で行われる左義長日程をよくご確認ください。
ちなみに、増泉春日神社では十社会各神社を中心に広く国内一円を見守っているとされておりますので、どなたでもお持ちいただいて結構です。
ただし、下記お約束を認識いただけるようお願いしております事を、十分にご承知おきください。
開催日時
平成28年 春日神社 左儀長
1月 15日 (日曜日)
午前6時 点火
午後3時 消化 (予定)
1月10日昼時点で、十社会の神社のうち半数以上の神社で左義長が終了しております。
機を逸した方は、増泉春日神社にお持ちください。
その際、納札所・臨時納札所を設けておりますが、古い御札などを粗雑に扱わず納めていただきますようお願い申し上げます。
また、不審な人物を目撃した際は、「身の安全を確保した上で」ただちに警察に通報していただいて結構です。
春日神社左義長のお約束
だいだい(しめ飾りなどのミカンのこと)は、事前に外して火にくべましょう。
燃えません。
自宅で外してからお持ちいただくか、春日神社境内で分別して所定場所へお持ちください。
陶器や針金など不燃物は、できるだけ除外して火にくべてください。
これも、春日神社境内では所定場所を設けております。
今ではビニールなどは燃やしても良いものばかりです。
当神社でお分けしております授与品に使われているビニール製品は全て可燃可能品ですので、そのまま火にくべていただいて結構です。
終了時間を守ってください。
午後3時以降はたとえ火が燃えていたとしても、安全のため火にくべることは避けてください。
納札所に収めていただければ、来年の左義長に焼納致します。
お札・お守りなどがよその神社のものであってもお持ちいただいて結構です。
お寺さんのものでもお持ちください。
人形など目鼻口の整ったものは、当春日神社並びに十社会各神社左義長では受け取っても、燃やしてもいません。
ただし、だるまは例外です。
ちなみに、小松市の本居日吉神社では「人形感謝祭」なるお祭りを毎年7月1日から7日まで行っておりますので、大切な人形さんであれば是非此方まで足を運んでいただいてもよろしいかと存じます。
春日神社以外の十社会各神社左義長開催日程については、各氏子総代ないしは町会へお問い合わせください。
問い合わせ先が分からないなどありましたら、増泉春日神社で左義長の持ち込みを受け付けますので、1月15日に春日神社にお持ちくだされば結構です。
(何処の誰だと伺うこともありませんので、気楽に足を運んでいただければ結構です。)
左義長当日の春日神社周辺に駐車スペースはほぼありません(5・6台ほどの駐車場所を共用していただきます)。
警備員の誘導に従っていただきます。
公共交通機関をご利用いただくか、相乗りなどでお越しください。
もしくは、アピタ金沢店さんでお買い物をしたついでにお参りいただく方もいらっしゃるようです(その際には、できるだけ4階・5階・屋上駐車場をご利用されているとのこと)。
左義長という名の神事
一般に左義長と呼ばれ親しまれておりますこの行事は、神職では無く氏子崇敬者の皆様で行う神事の一つです。
当記事では左義長の義の文字を「義」と表記しておりますが、春日神社では本来の表記である人偏に義を書く「儀」とし、「左儀長」と表しております。
神社が主体として行っておりますが、地域の方々からの絶えることない支持を得て受け継がれてきている立派な伝統行事です。
たった一つのお守りであっても、これをこの左義長にお持ちいただく方のお心たるや、貴重で美しい人間の心といえます。
ご参加いただく皆様には、心より感謝いたしますとともに、これ以降も悠久の時を経て長く広く受け継いでいっていただきますよう、お願い申し上げます。
期間限定の絵馬かけ
正面石灯籠そばに設置されております、手作り感が哀愁すら醸し出しております心願成就の絵馬かけですが、平成29年1月15日の左義長に焼納される事になっております。
この絵馬かけは、素材一式が荒川神社の御神体を仮の宿としてお祀りしておりました際の材木を使用しております。
ご参拝いただいた皆様からの清らかな願いを届けられるように、と、禰宜が作成設置したものですので、残り少しですが是非ご利用下さい。