年中行事の一つとして
平成30年4月から新しく小学校に通う児童等を集めて、4月16日の午後4時より安全祈願祭が行われました。
地元中村児童館と地元学童クラブの中村児童クラブ、またこれらに所属しないながらも新しく本年度より小学校に通うことになった新一年生が集まり、春日神社で安全祈願のお参りをし、みんなでこれからの学校生活がより充実した物になるよう願いました。
このお参りの後、地元交番の所長さん等によって交通安全指導があり、中村町小学校前の横断歩道を実際に渡ることで歩行者安全ルールの基本をしっかりと学んでおりました。
交通量の多い中にある小学校の苦悩
石川県下でも危険な交差点である増泉交差点は、中村町校下を十時に分断する市内有数の幹線道路が交わる地点で、金沢市内独特の交通マナーによって歩行者には恐怖感が大きい交差点と言われております。
ですが、これらを回避すべく地下道の設置も成された経緯はあるものの、防犯上の観点から小学生の使用は禁じられておりますし、そもそもこの交差点を渡らないと帰宅できない住宅立地の子供達も少なくはありません。
だからこそ、子供達への交通ルール徹底は必須であり、しかし、ルールだけに捕らわれない自分自身を守るすべを知ることも大切な登下校の条件となってきております。
だからこそ、子供達にはこの安全祈願祭を受けていただき、地域の見知らぬ大人達の顔を知って、登下校の十分な安全の一助へと繋げてくれるよう願うのです。
昨年中村小学校は、一学年一クラスとなり、子供の減少著しいと憂慮されておりましたが、本年は十分な二クラス編成となって、子供達のやたらとはしゃぐ声が神社前を賑やかに通り過ぎるようになりました。
声かけをすると不審者として扱われるようですが、禰宜が社頭をうろついているときは子供達に挨拶ぐらいはするようにしております。
それでも無いよりはましだろう、と。
安全を願うことと、願われること
そもそも、安全祈願祭は子供達のためだけに行われるものではありません。
安全を願う大人がいることを、一緒にお参りした子供達が自覚することに加えて、その場に来られなかった子供達の親御さんが、持ち帰った交通安全のお守りから子の自立と新しい社会集団への参加を感じ取っていただくためでもあります。
人と人との繋がりが、馴れ馴れしく馬鹿話をするだけでは無く、心の片隅において見守ることという繋がり方があるんだと、見つけていただけると幸いです。
これまでもそうでしたが、これからも関係者はもとより広く皆様の安全を心より願う次第です。