絵を描く楽しさを実感
未就学児童の子供達にとって、絵を描く事は本人の心情を伺う絶好の機会となります。
小学校に入った子供達も、絵を描く技術を駆使し自身の成長を思い思いに描き上げてくれました。
何時の時代も親子間で言葉の壁は大きいもので、家族の一員として成長を続ける我が子がどんな心模様を描いているのか、楽しんでみて下さい。
春日神社氏子総代会会長賞
米泉小学校 6年
北国新聞社社長賞
中村町小学校 1年
アピタ金沢店店長賞
中村町小学校 6年
津田駒工業㈱社長賞
米泉小学校 2年
泉小学校校長賞
泉小学校 6年
野町公民館館長賞
げんもんじ幼稚園 年小組
野町町会連合会会長賞
泉野小学校 5年
中村町小学校校長賞
中村町小学校 3年
中村町公民館館長賞
米泉小学校 4年
中村町校下町会連合会会長賞
小坂小学校 5年
第37回 春日神社写生大会総評
本年は酷暑の所為もあり出展作品は少なくなっております。
その中でも、お祭りの二日間に神社境内でござを広げ絵を描き続けてくれたご家族もいらっしゃいましたので、作品それぞれに熱い気持ちが込められている事は例年通り変わりありません。
近年は小さなお子様のご参加が非常に増えてきており、この写生大会をきっかけに絵を描くのが好きになった子も居るようで、筆で水彩画に挑む場所としてはもしかすると絶好の機会のようにも感じております。(汚れても水洗いがすぐ出来る、そもそも屋外なので多少絵の具が散らかっても気にしなくて良い等)
しかし小学校高学年になるにつれ、様々な行事が重なるようになり、例年ご参加いただいていた子等もどうしても行けないというお話を聞くようになりました。
これを踏まえ、本年からは作画期間をお祭りの前1週間程度より許可とし、子供達の都合に寄り添えれば良いとして改訂させていただきました。
作画期間変更は事前に周知される時間がありませんでしたので、一部の子供達だけではありましたがお祭り前に神社に来て絵を描いてくれた子達もいらっしゃいました。
来年以降も専用画用紙の頒布はお祭りの前の週でも可能としますので、是非多くの方にご参加いただきたいと存じます。
また、市内外問わず子供達を預かる施設などのイベントの一つに組み込んでいただいても結構ですので、たくさんの子供達に「絵を描く楽しさ」を実感していただきたいと存じます。
作品総評
白い画用紙いっぱいに絵を描く事はとても大変な作業です。
しかし、だからこそ子供の持つ目線でいろいろなものが一つの絵の中に収まってゆく面白さがあります。
少し例を挙げますと。
今回、北國新聞社社長賞を受けられた絵は、子供なりの目線で特徴を細かに捉えたものとみられ、織りなす風景の色合いが画用紙の端にまで広がっています。
絵を描く技術は春日神社の写生大会でそれほど重要視される事は無く、どちらかといえば最後まで楽しんで絵を描ききってくれた子供達に賞が当たっている感覚があります。
この子には、これから先も独自の目線で目に映る風景を書き残して欲しいといった想いも込められています。
春日神社氏子総代会会長賞を受けられた絵は、画用紙の端から端まで途切れる事無く綿密に『絵を描く』という気持ちが込められていました。
幾重にも重ねられた木々の葉を表す緑も然り、なびく紙垂の様子も面白く表現できています。
石で造られている鳥居の風合いも面白いものです。
また、多くの作品が中央の「一番書きたいもの」に集中するあまり四隅がおろそかになりがちですが、この作品はその四隅にまで思慮が配られているところが見られます。
また、酷暑の中での作画とあって、集中力が最後まで継続する事はとても難しかったと思います。
中には、下書きのみを神社境内で済ませ、風景をデジカメなどで写真を写し、自宅に帰って書き上げていた子供もいらっしゃいました。
この行為自体を神社側が咎める事はありません。
が、絵を描くのは子供にやらせてあげて下さい。(オトナから見て、下手でも良いんです。)
暑い期間の大会ですので、体調に配慮する上でも持ち帰りを不可とはしません。
(禰宜から:絵の中でどうしても白い部分が出てしまいがちですが、できるだけ画用紙の白が無くなるよう描いてみて下さい。子供にお願いするのは大変ですけど。)