昭和27年から現拝殿は替わらず
出世稲荷神社拝殿の装飾は昭和27年からほぼ更新されておりません。
一つに、太鼓の張り替えが一度。
二つに、春日神社職員の角さんから拝殿の長ござをご奉納いただいております。
三つに、拝殿幕を氏子有志一同様より。(氏名記載のもの)
といったぐらいで、どちらかと言えばとてもとても物持ちの良いお社といえます。
昨年行われた基礎改修事業も氏子崇敬者の多くが念願であった事業で有り、これを納められたことは奉納者一同はもちろん普段お参りいただく皆様にとっても平成最後の慶事として歴史に刻まれております。
しかし、やはり経年劣化の波は隠すことが出来ず。
特に布製の神具一式は汚れと風化が進行し、また雨漏りなどで汚れも残るなど見え難い場所ではありますがご参拝いただく方々からはご指摘をいただいておりました。
現状の様子
四神旗
現状然程劣化はないように見受けられますが、これら四神旗は過去のお祭り毎倉庫へ出し入れされていた形跡が有り、その際の折り目から絹装飾が悪くなっているところが見受けられます。
そもそも、長くとも30年から50年で更新するべき神具でもありますので、今回を契機に4枚全ての更新を目指します。
壁代と五色旗
壁代は経年劣化から、すでに白色ではありません。
また、所々破れなども見られ、雨漏りからくる汚れも木材を伝っているため染色され取れません。
ご参拝いただく多くの方には、特にこの壁代は目立つためどうにかならんのかと言われてきておりました。
併せて、五色旗ですが、湿気からくる彩色の偏りが激しくなってきており、また生地自体の耐久年数も遠く過ぎているため下部にほつれが目立っておりました。
更新の目安
本年中の更新を目指し、昨年行われた基礎改修事業の奉納料と有志様からの特別奉納によってこれら神具の更新が行われる予定です。
ご奉納いただく皆様のお名前などが記載されることはございませんので、特段ご寄付を募ることなく進めて参ると氏子総代役員らで決定されました。
もちろん、こういった諸条件を踏まえていただいた上での特別初穂料のご奉納は承っておりますが、できる限りの簡素簡略な神具更新に向けて歩み出しておりますので、大金のご寄付は恐れ多く感じております。
もし、お志をいただけるようでありましたら、春日神社社務所へその旨お申し出くださいますよう願います。
また、7月30日31日はこちらの出世稲荷神社の例祭ともなりますので、お気軽にご参拝いただきまして更新されつつある社殿装飾をご覧下さい。